大切にして まっすぐ 伝える

もう 何年も前のことになる　友達と バイトに出かけた
絵画コンクールの審査会の補助　　母の日コンクールの絵画だった
子ども達が　保育園　小学校　絵画教室などから応募して　
中四国・北九州から 沢山の絵が 集まってくる

審査をする先生方が５名程　私達は審査の先生が座っているもとへと
地区ブロックごとに絵を運ぶ　先生達は 絵を次々に見て　選び出す。

１番お偉い先生が　選んだ後の絵の束を　机から 床に投げ置いた。
絵は 床に ばさばさと 広がり 落ちた。
信じられない光景だった・・・。　おどろいて　少し　間が　あった。

頭にくる寸前のところ　友達が　前にスッと進み出て　膝を床について　
ゆっくりと　とても丁寧に 絵を 拾い集めた。
その様子に　先生も止まった　マズかった・・・と思ったのか　
その後 そういうことは 起こらなかった。

後で 友達に 聞くと　「まずい　ひとみちゃんが　キレてしまう」　と
思ったそうだ。　・・・。　　えっ まず そこ ( 私 ) だったの・・・。　
彼女は 私より５歳は 年下の女子　何としっかりしていることか
　と　いうか　私は どう人間を 読まれているのか・・・ははっ

年配の 偉い先生に　私達が 「思いやりの無い事をしないで下さい」
なんて　正義感 まるだしにして　言っても　
もともとそんな事をする 人が 素直に聞き入れてくれるとは思えない。
流さないと 意見をするだけ　仕事をする関係が 悪くなるだけだ。

彼女が ああいった対応をしてくれて その場が収まったのかもしれない　
まわり中が　その光景に　時間が止まったようだった のだから・・・。
そして 絵を 床に投げた　本人でさえ 時間が 止まることになった。
　　何を思っても　何が正しいことでも　
　　まず　周りの事を考えて動けた 彼女に感謝した。
正義を押し通すのではなく １番大切な物を ちゃんと大切 にした。
だから　何よりまっすぐに 伝わった　皆が納得をした。

彼女は 持っている感性で 自然に そういうことを やってのける
今では可愛い女の子 ゆらちゃんのママである。
きっと素直に　面白く育つ　　ゆら　大きくなぁれ　! !

伝えようと思うことは
相手に合わせて伝えることも大事

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