臭い着ぐるみ と 子どもたちと

時々　着ぐるみ縫いぐるみの　仕事のお手伝いをすることがある。
縫いぐるみの中に入る　アクターさん達は　色んな人がいるが
皆共通して　子どもの好きな 変わり者 優しい人間 である。

上手なアクターは子どもの興味の引きそうな動き　縫いぐるみのキャラクターによるしぐさを ちゃんと考えて動いている。

実は縫いぐるみでの動作は　なあなあで動くと　ぜんぜん面白くない
人間の普通の動きで済ませてしまうと　まるで老人が中身に入っているような縫いぐるみの雰囲気になり もっているキャラクターの期待分が
更にマイナスになり　とっても可愛そうなのである。

後は体力と時間の配分　天候季節による水分補給も 気を使うところ　
ちゃんと動くと　すごく体力を消耗するので　元気がいいからまだいけるだろうと 縫いぐるみに無理をさせると とても恨まれる ことになる。

着ぐるみ縫いぐるみは　度々洗う・干すなどの保管が出来ない為に
とても 臭かったり する。　これは　しかたがない。
中に入るアクターさんが　長袖を何枚も着て　手袋もスパッツもはいて
地肌を縫いぐるみに触れさせないようにして　自分の汗を縫いぐるみにつけないようにと ちゃんと工夫も 気も使って頑張っているが　どうやっても臭くなる。 ただ汗だくで入っているだけではないのである。

けど子ども達は　うさちゃんだよー　くまちゃんだよー　なんていうと
喜んで　擦り寄ってきたり　抱きついたりする。
私はその様子を見ながら　顔は笑っているが　臭くないのか ? と　
不思議に思っていたりする。
けど 臭い理由で 近寄ってもらえなかったら　縫いぐるみも 入っている中身から涙が出そうだ。

臭くて　ごめんよ　それでも許してくれる　君たちが大好きだ

　

ヤンチャになりつつある年頃の子どもたち
お願い　縫いぐるみは たたいたりしないでね
中の人は妙な振動でしんどいから